旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。
ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
+ + + + + + + + + +
承子が案内されたのは、最上階から一つ下のジュニアスイートだった。
「こちらですか?」
ランクが下がったことに些か不満があった承子の声が尖る。
けれどヒル魔は何も言わず、すたすたとその中に入っていく。
承子は仕方なくその後を追って、中に入って。
そうして、ぴたりと動きを止めた。
中は完全な暗闇だったのだ。
「な・・・妖一様?!」
扉が閉ざされ、彼女は完全に暗闇の中で一人になった。
ふと、手が触れる。
「あ・・・」
こんな暗い中でも彼は見えているのか、とかなり人外な外見をした彼のことを思い浮かべる。
彼の寵愛を受ければ贅沢三昧を続けていられるし、上に立つ者は得てして妙な性癖を持っていたりするものだ。
よっぽどの変態的行為でなければ平気だろう、と幾人もの男を手玉に取った実績のある自分の身体を思い返し、その手に導かれるままについていく。
そして、ベッドに押し倒された。
このままスるのだろうか。
せっかくだから、明るいところであの女との違いを存分に見せつけてやりたいのに。
そう思った彼女の願いが通じたのか、室内が光に満たされる。
「!!!」
そしてそこは、彼女が想像していたのとは全く異なった空間だった。
「な・・・」
元は美しい装飾のある室内は、打って変わって殺伐としたコンクリートむき出しの部屋になっていた。
彼女が横たわっていたのは、安っぽいシングルベッド。
窓には暗幕が下がっており、室内にはその他に機材がたくさんあった。
撮影用の。
ヒル魔はそこから遠く離れ、出入口側にただ立っていた。
「地獄に堕ちる覚悟があるんだろ」
その言葉を合図に、ぞろぞろと人が姿を現す。
どれもこれも、醜いと称されるような男ばかり。
さらには腫れ上がった顔で目も開かないような状態まで痛めつけられた男が三人、全裸のまませき立てられてやって来た。
あれが鼻薬を嗅がせた男たちのなれの果てだと気づいてさあっと青ざめた。
「こ・・・これ・・・は・・・」
誰もが彼女のことを見ている。
けれど、その視線に温度はない。
ただ、モノを。
人形を見ているような、そんな冷たい無機質な視線ばかり。
追い打ちのように、ヒル魔のひんやりとした声が、彼女に投げつけられる。
「テメェには相応しいだろ」
「そんな!? 私をだましたの?!」
ヒル魔はにたりと口角を上げた。
「誰も『俺と』地獄に堕ちる覚悟があるかとは聞いてねぇし、テメェが勝手に誤解しただけだ」
そう言われても、こんなことは予想外だ。
じりじりと狭まる男たちの輪。その目つきは異様で、あからさまに正気じゃない者もいる。
そんな中で冷静にカメラや音声のチェックをする者もいる。
ただ犯されるだけではない。写真だけの話でもない。
恐ろしくて恐ろしくて、冷たい汗が噴き出した。
どうにか止めさせたくて、彼女は声を荒げる。
「わ、私にこんなことして、ただで済むと思うの?! 私は・・・」
「テメェはただの女だ。テメェには何の価値もねぇ」
「私の家を知らないの?!」
「家柄なんざ糞食らえだ」
家柄も資産も全ては『家』であり、彼女自身の持ち物ではない。
元よりそんなものから遠く隔たったところで生きてきた。今更家名など必要にしない。
一番の武器だと思ったものの、否定。
承子はがくがくと震えながらヒル魔を縋るように見上げたのだが。
「死んだ方がマシだ、と骨身に染みるまで思わせてやれよ」
冷徹に笑ってヒル魔がすっと姿を消す。後に残されたのは、
ただ男たちと、女が一人。
「嫌・・・いや・・・助けて・・・」
途端にたがが外れたような男たちが、一斉に承子の熟れた身体へと飛びかかった。
幾本もの腕が、彼女の抵抗などものともせずに衣服を引き裂いていく。
「いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
生憎と、その絶叫を聞いても心を痛める者はその場にいなかった。
<続>
「こちらですか?」
ランクが下がったことに些か不満があった承子の声が尖る。
けれどヒル魔は何も言わず、すたすたとその中に入っていく。
承子は仕方なくその後を追って、中に入って。
そうして、ぴたりと動きを止めた。
中は完全な暗闇だったのだ。
「な・・・妖一様?!」
扉が閉ざされ、彼女は完全に暗闇の中で一人になった。
ふと、手が触れる。
「あ・・・」
こんな暗い中でも彼は見えているのか、とかなり人外な外見をした彼のことを思い浮かべる。
彼の寵愛を受ければ贅沢三昧を続けていられるし、上に立つ者は得てして妙な性癖を持っていたりするものだ。
よっぽどの変態的行為でなければ平気だろう、と幾人もの男を手玉に取った実績のある自分の身体を思い返し、その手に導かれるままについていく。
そして、ベッドに押し倒された。
このままスるのだろうか。
せっかくだから、明るいところであの女との違いを存分に見せつけてやりたいのに。
そう思った彼女の願いが通じたのか、室内が光に満たされる。
「!!!」
そしてそこは、彼女が想像していたのとは全く異なった空間だった。
「な・・・」
元は美しい装飾のある室内は、打って変わって殺伐としたコンクリートむき出しの部屋になっていた。
彼女が横たわっていたのは、安っぽいシングルベッド。
窓には暗幕が下がっており、室内にはその他に機材がたくさんあった。
撮影用の。
ヒル魔はそこから遠く離れ、出入口側にただ立っていた。
「地獄に堕ちる覚悟があるんだろ」
その言葉を合図に、ぞろぞろと人が姿を現す。
どれもこれも、醜いと称されるような男ばかり。
さらには腫れ上がった顔で目も開かないような状態まで痛めつけられた男が三人、全裸のまませき立てられてやって来た。
あれが鼻薬を嗅がせた男たちのなれの果てだと気づいてさあっと青ざめた。
「こ・・・これ・・・は・・・」
誰もが彼女のことを見ている。
けれど、その視線に温度はない。
ただ、モノを。
人形を見ているような、そんな冷たい無機質な視線ばかり。
追い打ちのように、ヒル魔のひんやりとした声が、彼女に投げつけられる。
「テメェには相応しいだろ」
「そんな!? 私をだましたの?!」
ヒル魔はにたりと口角を上げた。
「誰も『俺と』地獄に堕ちる覚悟があるかとは聞いてねぇし、テメェが勝手に誤解しただけだ」
そう言われても、こんなことは予想外だ。
じりじりと狭まる男たちの輪。その目つきは異様で、あからさまに正気じゃない者もいる。
そんな中で冷静にカメラや音声のチェックをする者もいる。
ただ犯されるだけではない。写真だけの話でもない。
恐ろしくて恐ろしくて、冷たい汗が噴き出した。
どうにか止めさせたくて、彼女は声を荒げる。
「わ、私にこんなことして、ただで済むと思うの?! 私は・・・」
「テメェはただの女だ。テメェには何の価値もねぇ」
「私の家を知らないの?!」
「家柄なんざ糞食らえだ」
家柄も資産も全ては『家』であり、彼女自身の持ち物ではない。
元よりそんなものから遠く隔たったところで生きてきた。今更家名など必要にしない。
一番の武器だと思ったものの、否定。
承子はがくがくと震えながらヒル魔を縋るように見上げたのだが。
「死んだ方がマシだ、と骨身に染みるまで思わせてやれよ」
冷徹に笑ってヒル魔がすっと姿を消す。後に残されたのは、
ただ男たちと、女が一人。
「嫌・・・いや・・・助けて・・・」
途端にたがが外れたような男たちが、一斉に承子の熟れた身体へと飛びかかった。
幾本もの腕が、彼女の抵抗などものともせずに衣服を引き裂いていく。
「いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
生憎と、その絶叫を聞いても心を痛める者はその場にいなかった。
<続>
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プロフィール
HN:
鳥(とり)
HP:
性別:
女性
趣味:
旅行と読書
自己紹介:
ついうっかりブログ作成。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
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