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旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。 ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。

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19.胸の奥の魂

(ヒルまも)

+ + + + + + + + + +

私の顔を見て、まずヒル魔くんは片方の眉を上げた。
「女っつーのは便利だな」
「っ、そ、そんっ、そんっ!!」
「言えてねぇ」
必死に声を絞り出そうとしても、胸の奥につっかえた熱が塊になって何も言えない。
「で、お前のそれは何だ。強請か、脅迫か、嫌がらせか」
「ちっ、違っ! そんっ」
「だーかーらー言えてないっつってんだろ、糞マネ! いいからちょっと黙って呼吸を整えろ」
黙っていろと言われても、黙っていられない状況をヒル魔くんが作るから、私は必死に喋ろうとしてるのに!
抗議の意味を込めてしっかりと睨みつけると、今度はヒル魔君の眉間に皺が寄った。
そのまますっと近寄ってきておでこをぺちんと叩かれた。
「女は便利だな。なんでもかんでもすぐ泣ける」
そしてくい、と親指が示した先には、慣れ親しんだ赤いユニフォームの面々。
「今は泣いとけ。それ見せてやりゃあ、あいつらにだって励みになんだろ」
面倒そうな口調のくせに、その顔はにやりと笑っていた。

***
久しぶりに短い。泥門が勝っても負けても使える文章になってしまいました。いやそんな逃げてるわけではごにょごにょ。 感情の消化が一番下手なのはヒル魔さんだとは思いますが、私の文才では上手に泣かせることもできません。まもりちゃんがとりあえず存分に泣くがいいよ。

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