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旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。 ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。

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10.ギリリ、奥歯で

(三兄弟二男とムサシ)
※BL要素は全くありません。

+ + + + + + + + + +
ハァハァ三兄弟なんて嬉しくねぇ呼び方でまとめて呼ばれてよ。
なんだかよく判らねぇけど、アメフト部で悪魔と一緒に闘うようになって。
最初はまとめて一つのロッカーだったのもそのうち別々になって、糞タラ口とかって個別にありがたくない呼び方されるようになった。
呼んだことねぇけど、悪魔はキャプテンで間違いねぇし、俺は後輩でいいみたいだ。
・・・なんだ、俺らってもしかしてスポーツマンってヤツじゃね? とか思うようになった。
今でも十文字とトガとは仲間だし、それは変わらねぇ。
まあそれ以外にも仲間って呼んでいい連中は増えた、と、思う。

悪くねぇな、って思えた。
そう思ってたのに。

・・・なあ、なんで、俺たち引きずり込んでおいて、あんたが倒れてるんだ。
あんた悪魔なんだろ。あっさり骨折られてハイおしまいなんてアリかよ。

「オイ、あんまり歯を噛みしめるな。割れるぞ」
冷静な声に、俺は今を思い出す。隣を見ると、モヒカン頭のオッサンがいる。
いつもはこんなとこに立ってないハズだ。
・・・そっか、あの悪魔の代わりに出てるんだ。
「なんか、勝手に力が入るんだよ」
「だったら叫べ。アイツは多分まだ救護室だ」
早く病院に行けばいいのに、偏屈なあの悪魔は試合が終わるまで絶対に行かない気がする。

あの悪魔がいなくなって俺たちはガタガタだ。
フィールドに響く高笑いも、容赦ない蹴りも、半端ない煽りも度肝を抜く奇策も誰もマネ出来ない。
デブもなんか腑抜けてるし、セナやフゴデブが代わりに必死になってるけど、あの二人じゃ峨王には勝てねーだろ。
負けるのは癪だけど、俺は頭よくねーし、どうしたらいいか判らねぇ。
「・・・俺、なにすりゃいいんだろ」
正直に呟いてみたら、オッサンは首をコキッと鳴らして返事をくれた。
「自分の仕事をすりゃあいい」
あっさりとした言葉はフツーで、なんか意外だった。
「今は栗田もあのザマだ。俺らで持たせなきゃダメだろ」
確かに、まあ。そりゃそうだ。
そうだよな。頭使うのは俺の仕事じゃないし向いてねぇ。

改めてフィールドを見渡してみた。悪魔がいないだけで随分静かだと思う。
色々考えるのはこの後でいい。今は目の前のことやればいい。

もう一回だけ強く歯を噛みしめて、俺は試合に集中することにした。

***
二男マッチアップはムサシでした。黒木は書いてて一番楽しかったです。
ムサシと黒木なのは守備がLB同士で位置が近いかな、と。
私はジャンプは立ち読み程度なので、この試合内の辻褄が合わなかったらごめんなさい。
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