旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。
ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
+ + + + + + + + + +
ほどなく用意できたコーヒーを手にカジノテーブルへと近寄ると、匂いにつられたのかヒル魔はふと顔を上げた。
「はいどうぞ」
「おー」
ヒル魔にカップを渡して、まもりはその場に立つ。
一口嚥下して、ヒル魔はちらりと隣を見た。
「何だ」
いつもなら別の椅子に座るなり自らの分の飲み物を用意するなり動くだろうに、と。
立ち尽くすまもりにヒル魔はやや眉を寄せた。
そんな彼に小首を傾げ、まもりはおずおずと尋ねる。
「・・・あの、ヒル魔くん。私、そんなに甘い匂いする?」
ぴん、と上がる片眉にまもりは続ける。
「せっけんの香りで、一番甘くなさそうなの使ってるんだけど、これでも甘い?」
ふんふん、と自らの腕を嗅ぐ仕草に、ヒル魔はパソコンをぱちんと閉じる。
「テメェはどうにも甘臭ェ」
「あ、やっぱり? 汗臭いよりはずっといいかと思ったんだけど、やっぱり嫌?」
同様にコーヒーの残るカップをテーブルにおいて、彼はゆっくりと立ち上がった。
「ヒル魔くん?」
なんとなく後ずさったまもりを、ヒル魔が悠然と追う。
「どうした?」
「それ・・・は私の台詞だと、思う」
ヒル魔は口角を上げ、楽しげに尋ねる。
「何故?」
けれどここは狭い部室、ヒル魔が数歩間を詰めただけで、まもりは簡単に壁へと追いやられる。
「ヒル魔くん・・・?」
壁に追い詰められ、その両腕で囲い込むように目の前に立ちはだかられ、まもりの語尾が掠れた。
肘を折って距離を更に詰められ、まもりの息が浅くなる。
「・・・っ」
不意に、ヒル魔がまもりの首元まで顔を下げてすん、と鼻を鳴らした。
「な、に?」
「やっぱり甘ェ」
喉の奥で低く笑われ、まもりはひくりと肩を震わせる。
顔を精一杯背けるが、それは悪魔にみすみす供物を捧げるようなもの。
「ひっ」
つう、とさらけ出された首筋に舌が這う。
思ってもみなかった刺激にびくりと身体を震わせ、逃れようと背を壁から浮かせた瞬間。
「あっ」
予想していたのだろう、あっさりとヒル魔の腕がまもりを抱き留めた。
「や・・・何・・・!?」
逃れたくて腕を突っぱねようとするが、密着しすぎていて力が入らない。
もがくまもりを横目に、ヒル魔の舌が彼女の耳朶を舐めた。
「やぁっ」
「テメェは本当に、糞甘臭ェ」
低く囁く声に、まもりは震える。
いつの間にか身体を拘束していた彼の手が蠢きだしている。
「制汗剤なんざ関係ねぇ」
きちんと整えられていたはずの制服が徐々に乱されていく。
「匂いも身体も考え方も」
必死に逆らおうとした手は、いつのまにかヒル魔に縋るような格好だ。
制汗剤で抑えたはずの汗が、再びしっとりとまもりの肌を湿らせていく。
「全部だ」
そう言いながらも、ヒル魔の声も顔も笑みを含み、厭うとは真逆の心情を表している。
ひらひらと男を無意識に幻惑する蝶を、ようやくこの手に。
彼の腕がおもむろに扉に向かう。
かちりと鍵の掛かる音に、まもりはゆっくりと瞼を閉じて絡みつく腕に全てを委ねた。
***
気力が続けば裏に! と思ったんですが・・・続きませんでした(苦笑)
「はいどうぞ」
「おー」
ヒル魔にカップを渡して、まもりはその場に立つ。
一口嚥下して、ヒル魔はちらりと隣を見た。
「何だ」
いつもなら別の椅子に座るなり自らの分の飲み物を用意するなり動くだろうに、と。
立ち尽くすまもりにヒル魔はやや眉を寄せた。
そんな彼に小首を傾げ、まもりはおずおずと尋ねる。
「・・・あの、ヒル魔くん。私、そんなに甘い匂いする?」
ぴん、と上がる片眉にまもりは続ける。
「せっけんの香りで、一番甘くなさそうなの使ってるんだけど、これでも甘い?」
ふんふん、と自らの腕を嗅ぐ仕草に、ヒル魔はパソコンをぱちんと閉じる。
「テメェはどうにも甘臭ェ」
「あ、やっぱり? 汗臭いよりはずっといいかと思ったんだけど、やっぱり嫌?」
同様にコーヒーの残るカップをテーブルにおいて、彼はゆっくりと立ち上がった。
「ヒル魔くん?」
なんとなく後ずさったまもりを、ヒル魔が悠然と追う。
「どうした?」
「それ・・・は私の台詞だと、思う」
ヒル魔は口角を上げ、楽しげに尋ねる。
「何故?」
けれどここは狭い部室、ヒル魔が数歩間を詰めただけで、まもりは簡単に壁へと追いやられる。
「ヒル魔くん・・・?」
壁に追い詰められ、その両腕で囲い込むように目の前に立ちはだかられ、まもりの語尾が掠れた。
肘を折って距離を更に詰められ、まもりの息が浅くなる。
「・・・っ」
不意に、ヒル魔がまもりの首元まで顔を下げてすん、と鼻を鳴らした。
「な、に?」
「やっぱり甘ェ」
喉の奥で低く笑われ、まもりはひくりと肩を震わせる。
顔を精一杯背けるが、それは悪魔にみすみす供物を捧げるようなもの。
「ひっ」
つう、とさらけ出された首筋に舌が這う。
思ってもみなかった刺激にびくりと身体を震わせ、逃れようと背を壁から浮かせた瞬間。
「あっ」
予想していたのだろう、あっさりとヒル魔の腕がまもりを抱き留めた。
「や・・・何・・・!?」
逃れたくて腕を突っぱねようとするが、密着しすぎていて力が入らない。
もがくまもりを横目に、ヒル魔の舌が彼女の耳朶を舐めた。
「やぁっ」
「テメェは本当に、糞甘臭ェ」
低く囁く声に、まもりは震える。
いつの間にか身体を拘束していた彼の手が蠢きだしている。
「制汗剤なんざ関係ねぇ」
きちんと整えられていたはずの制服が徐々に乱されていく。
「匂いも身体も考え方も」
必死に逆らおうとした手は、いつのまにかヒル魔に縋るような格好だ。
制汗剤で抑えたはずの汗が、再びしっとりとまもりの肌を湿らせていく。
「全部だ」
そう言いながらも、ヒル魔の声も顔も笑みを含み、厭うとは真逆の心情を表している。
ひらひらと男を無意識に幻惑する蝶を、ようやくこの手に。
彼の腕がおもむろに扉に向かう。
かちりと鍵の掛かる音に、まもりはゆっくりと瞼を閉じて絡みつく腕に全てを委ねた。
***
気力が続けば裏に! と思ったんですが・・・続きませんでした(苦笑)
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プロフィール
HN:
鳥(とり)
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性別:
女性
趣味:
旅行と読書
自己紹介:
ついうっかりブログ作成。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
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