旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。
ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
+ + + + + + + + + +
年末も押し迫る日、家の大掃除も終わったしヒル魔くんとは外で会う約束をした。
クリスマスボウル優勝の後、二人きりで会うのは初めてだ。
今年の流行だというので、買ってみたダルメシアン柄のポンチョ。
私は鼻歌交じりでそのポンチョを中心にコーディネートしてみたのだけれど。
「ケーケケケケケ!! なんだそりゃ!!」
待ち合わせ場所にいたヒル魔くんは私の格好を見た瞬間、いきなり大笑いしたの。
「な、なによ! 失礼ね!!」
せっかくオシャレして万に一つ、いえ億に一つでも『カワイイね』の一言が貰えるかと思っていつも頑張るのにこの扱い。
ひどいじゃない、と憤慨する私の前で、ヒル魔くんはにやにやと笑う。
「なによ、何かおかしい?」
「おかしいも何も・・・」
くっくっ、となおも笑いながら私の頭を撫でる。
いえ、撫でるというよりもなんか、いじり倒す、ような。
何か探すかのような動きに、私は眉を寄せて手を振り払う。
「もーっ! なんなのよう!」
「ケケケケケ! 全然気づいてねぇのか、糞ホルスタイン!」
「はっ?!」
唖然とする私にヒル魔くんはどこから取り出したのかカメラのシャッターを切った。
「頭に角はねぇみてぇだが、その柄にその口調、オマケにデケェ胸しやがってナァ」
にたり、という表情に私は段々と顔が赤くなるのが判った。
「そ、そんな風に見えてるの!?」
「見た奴は一足先に今年の干支コスプレか、糞目出度ェ頭だな、と思わずにはいられねぇだろうナァ」
今年の年賀状はコレで決まりだな、とカメラを振るヒル魔くんに慌てて食ってかかる。
「ええ!? やめてよ、そんなこと!! 大体年賀状って言ったって、今から間に合わない・・・」
「テメェみてぇな糞アナログ牛娘には判らねぇだろうが、年賀メールで添付っつー手もある」
むしろ近頃はそっちが主流だナァ、と笑われて私はカメラを奪おうと飛びかかるけれど、猫の子のようにあしらわれる。
「やめてぇええ!!」
「さーてどうしよっかナァ?」
「ひどいー!!」
めそ、と涙目になる私の手をヒル魔くんが握った。
「なに?」
「これがメール添付されねぇように見張っておけばいいだろ?」
にやにやと笑うヒル魔くんの真意を見抜こうと、言葉を反芻し、そして連れられる先を考える。
メール添付をさせないということは、パソコンを使わせないということだ。
そしてヒル魔くんは今日パソコンを持ってきていない。
彼の自宅にあるだろうパソコンを触らせないよう見張るには、彼の家に行って側にずっといるということで。
私は自分で自分の顔が緩むのが判った。
「ねえ」
「ア?」
「ヒル魔くんの家、大掃除終わってるの?」
「俺がンなもんやると思うのか?」
「ううん。じゃあ手早く片づけて、ゆっくりしようね」
ぎゅう、とヒル魔くんの手を握り返す。
彼は薄く笑い、さっき自分でぐしゃぐしゃにした私の髪をそっと梳いて直してくれた。
***
道ばたで人目も気にせずいちゃつく二人を。新年なのに年明け前の話で申し訳ない(苦笑)
クリスマスボウル優勝の後、二人きりで会うのは初めてだ。
今年の流行だというので、買ってみたダルメシアン柄のポンチョ。
私は鼻歌交じりでそのポンチョを中心にコーディネートしてみたのだけれど。
「ケーケケケケケ!! なんだそりゃ!!」
待ち合わせ場所にいたヒル魔くんは私の格好を見た瞬間、いきなり大笑いしたの。
「な、なによ! 失礼ね!!」
せっかくオシャレして万に一つ、いえ億に一つでも『カワイイね』の一言が貰えるかと思っていつも頑張るのにこの扱い。
ひどいじゃない、と憤慨する私の前で、ヒル魔くんはにやにやと笑う。
「なによ、何かおかしい?」
「おかしいも何も・・・」
くっくっ、となおも笑いながら私の頭を撫でる。
いえ、撫でるというよりもなんか、いじり倒す、ような。
何か探すかのような動きに、私は眉を寄せて手を振り払う。
「もーっ! なんなのよう!」
「ケケケケケ! 全然気づいてねぇのか、糞ホルスタイン!」
「はっ?!」
唖然とする私にヒル魔くんはどこから取り出したのかカメラのシャッターを切った。
「頭に角はねぇみてぇだが、その柄にその口調、オマケにデケェ胸しやがってナァ」
にたり、という表情に私は段々と顔が赤くなるのが判った。
「そ、そんな風に見えてるの!?」
「見た奴は一足先に今年の干支コスプレか、糞目出度ェ頭だな、と思わずにはいられねぇだろうナァ」
今年の年賀状はコレで決まりだな、とカメラを振るヒル魔くんに慌てて食ってかかる。
「ええ!? やめてよ、そんなこと!! 大体年賀状って言ったって、今から間に合わない・・・」
「テメェみてぇな糞アナログ牛娘には判らねぇだろうが、年賀メールで添付っつー手もある」
むしろ近頃はそっちが主流だナァ、と笑われて私はカメラを奪おうと飛びかかるけれど、猫の子のようにあしらわれる。
「やめてぇええ!!」
「さーてどうしよっかナァ?」
「ひどいー!!」
めそ、と涙目になる私の手をヒル魔くんが握った。
「なに?」
「これがメール添付されねぇように見張っておけばいいだろ?」
にやにやと笑うヒル魔くんの真意を見抜こうと、言葉を反芻し、そして連れられる先を考える。
メール添付をさせないということは、パソコンを使わせないということだ。
そしてヒル魔くんは今日パソコンを持ってきていない。
彼の自宅にあるだろうパソコンを触らせないよう見張るには、彼の家に行って側にずっといるということで。
私は自分で自分の顔が緩むのが判った。
「ねえ」
「ア?」
「ヒル魔くんの家、大掃除終わってるの?」
「俺がンなもんやると思うのか?」
「ううん。じゃあ手早く片づけて、ゆっくりしようね」
ぎゅう、とヒル魔くんの手を握り返す。
彼は薄く笑い、さっき自分でぐしゃぐしゃにした私の髪をそっと梳いて直してくれた。
***
道ばたで人目も気にせずいちゃつく二人を。新年なのに年明け前の話で申し訳ない(苦笑)
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HN:
鳥(とり)
HP:
性別:
女性
趣味:
旅行と読書
自己紹介:
ついうっかりブログ作成。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
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