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旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。 ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。

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ゆめのあとさき

(ヒルまも)
※15000HITお礼企画作品

+ + + + + + + + + +

まもりの進路用紙を見た担任の顔が曇った。
「・・・本気ですか?」
「・・・はい」
少々の沈黙の後出た確認に、まもりも少し間をおいて頷いた。
「君の学力なら問題ないでしょうが・・・大変ですよ?」
「承知してます」
次の返事は躊躇いなく発する。担任はため息をついてそれを受け取り、引き出しにそっとしまう。
「それじゃ失礼します」
「ああ、気を付けて帰りなさい」
周囲の先生にも頭を下げ、まもりは職員室から出る。
夏の校舎は、窓から見える空が眩しすぎて。
まるで水槽の中を歩いているような錯覚さえ感じる。
去年はこの夏をアメリカで過ごした。
こんな湿度の高い、水の中を歩くような暑さではなかった。
ただ焼け付くような暑さの中、ひたすら走る選手をサポートし続けた。
いや、あれではサポートとは言えない。ただの応援だけ。
共に過ごしたけれど、根本的なところでまだまだだった自分。
だからこそ。
まもりは無意識に手を握りしめる。
この先、勉強はとても大変だろう。でも決めたことだし、頑張れる。
まもりの耳に聞き慣れてしまった物騒な音が入る。
短い破裂音がいくつも続く。
ああ、彼がいる。
アメフト部をこの春に引退したはずのヒル魔が、後輩をしごきに来ている。
彼の名目がそればかりでないことに気づいているのは何人だろうか。
卒業後、彼はアメリカに行く。本気でプロを目指している。
そのために出るはずのない秋大会の練習にも日々参加しているのだ。
もちろん優秀な頭脳を持つ彼のこと、それ以外にもいくつも利点を求めて海を渡るに違いない。
強烈な夏の日差しが差し込む廊下から、眼下に視線を向ける。
見慣れた赤いユニフォームの選手たちが走り、ボールを追い、また壁を作って止め、一進一退を繰り返す。
ひらりと揺らめく長い指を何となく眺める。
彼の指の暗号を読むことはもうない。
けれど彼がいればまもりの視線は自然と手に向かった。
あの指が好きだった。
どんな時にでも意志を伝え、時には持ち主よりも素直なのではと思わせる程に雄弁に語った暗号の数々。
まもりは視線を外す。
外は眩しすぎて、目が痛い。
だから視界が滲むのは、強すぎる光に射られたせいだ、と自分に言い聞かせて。




春。
花が咲く直前、その木々を遠くから見たら一番桜色が鮮やかな花芽の頃。
ヒル魔が卒業式の前に姿を消した。
恐ろしさや派手に彩られた外見とは裏腹に、足音を立てないあの男は、高校卒業単位を満たしたという証明書一枚でさらりと消えた。
卒業式に参加した部員たちは見慣れたあの金色が見あたらないことに気づき、部活引退後も彼が入り浸っていた部室や地下武器庫に駆け込んだ。
けれどそこには何も残っていない。
地下武器庫は倉庫として整備されていた。
気づけば部室のネオンもカジノテーブルも、当たり前のように並んでいたスロットも全てが消え去っていて。
何もかもが極一般的に考えられる『部室』という存在になっていた。
「・・・ヒル魔さん」
呆然とセナが呟く。
まるで自分の痕跡など髪一筋一つ残さない、という徹底したやり方に、誰もが言葉を失った。
それぞれに大切にしている物からはさすがに痕跡を消し去るのは不可能だったけれど、彼らが持つ写真などにも気づけばその姿はない。
消えた。
蛭魔妖一は、完全に消えたのだ。
「どうしたの、みんな」
卒業式で泣いたのだろう、眦を赤く染めてまもりがそこに顔を出した。
部室に違和感を感じ、部室の入り口を見上げ、そうしてため息を一つこぼす。
「ま、まもり姉ちゃん・・・」
「まもりさん・・・」
彼女の反応を戦々恐々として見守る部員たちの予想に反して、まもりは穏やかに笑った。
「ヒル魔くんらしいじゃない」
「いや、らしいっちゃらしいけど!」
「俺たちが言いたいのはそういうことじゃなくて!」
わあわあと騒ぐ部員たちとは裏腹に、まもりは静かに部室を見渡している。
彼の存在全てが残っているようで、消え去ってしまった部室。
感傷に浸るにはあまりにも素っ気なさ過ぎる別れ方だ。
だがそれすらも彼らしいと思ってしまえる自分に、まもりは笑うしかない。
「・・・そうか・・・ヒル魔くん、目が覚めたんだね・・・」
細い呟きを拾う者も誰もいない。
彼は夢だった。夢そのものだった。
一晩のうちに、下手をすれば目覚めのほんの数分前に繰り広げられる、怒濤のような極彩色の夢だった。
その残滓を人々の内面だけに残し、彼は姿を消した。
全ては予想できたことだ。
クリスマスボウルが終わったときからずっと、まもりは考えていた。
今までは彼との間にアメフトがあった。
それぞれの立場があって、けれどアメフトで二人は繋がっていられた。
でもクリスマスボウルという大きな節目を持って彼が引退した後、二人の間に何が残るだろうか。
まもりは彼と共にありたかった。出来ることならずっと。
側にいて、共に歩み、破天荒でいて全てが一つの目標に集約されて昇華される瞬間を見た。
常識という壁を取り払った空がとても広いことに気が付かせてくれた。
それはもう好きとか嫌いとか、そんな感情以前の問題だった。
『姉崎』
滅多に呼ばれなかった名を、たった一度だけ呼ばれたことがある。
『待てるか』
何もかも全てをそぎ落として、ヒル魔は一度だけまもりに問うた。
それが彼なりの甘えなのだとまもりはすぐに理解した。
狂おしい程の愛しさと悲しさに後押しされて、まもりはただ沈黙して。
じっと言葉を待った彼の前で、そっと首を振った。
彼らしくもなく、まもりの意思を確認した。
それだけでまもりはヒル魔に強く想われていることを実感できた。
けれどそれでは駄目なのだ。まもりはただヒル魔が帰ってくるのを待つだけの女にもなれない。
かといってただ側にいて何の役にも立たない状態でついて行けるはずもない。
『待てないわ』
顔を上げ毅然と向き合った視線の先で、彼の瞳が一瞬影を落としたように見えたのは、まもりの願望だろうか。
でももう、それも、過去の話。




新聞にNFLの記事が頻繁に載るようになったのは、まもりが就職してすぐの頃だった。
手にしたスポーツ新聞を振りながら年かさの上司がまもりに声を掛ける。
「ねー、姉崎さんって学生時代アメフト部のマネージャーやってたことあるんだっけ?」
「はい、そうです」
「なら、この選手知ってる? 蛭魔妖一だって。・・・なんだか怖い名前だけど、顔は判らないんだよねぇ」
ヘルメットを被ってボールを投げている、選手。それはヒル魔の現在の姿なのだ。
「ええ、知ってますよ」
「ふーん。アメフトってあんまりメジャーじゃないから知らなかったけど・・・向こうに日本人の選手なんているんだね」
それ以上突っ込むことをせず、上司はすたすたと歩いていく。
まもりは自らの鞄の中にある、同じ新聞の中身を思い返す。
蛭魔妖一。
アメリカの大学を卒業後、NFLにテスト入団で潜り込み、そこから地道に階段を上り続けて現在は一軍入りを果たした。
たった数行の記事から、彼がどれだけ努力してそこまでになったのか、まもりは容易く推し量れる。
生半可な覚悟では出来ないことだ。
ただでさえ体格的に白人にも黒人にも劣る黄色人種。
更に選手としては細すぎるといわれたヒル魔がそこまで戦い続けたのにはただただ感服するしかない。

仕事を終えて帰宅したまもりは、おもむろにテレビを付ける。
学生時代から生活する部屋は日々の忙しさにあまり手を掛けられず、寝るだけの場所と成り果てている。
明るくなった画面からは途端に喧噪が流れ込んできた。
ただ音が欲しくて付けられるテレビからは馬鹿馬鹿しく騒ぐタレントたちの笑い声が響いている。
手早く化粧を落とし、着替えて何気なくチャンネルを回した先でNFLの試合映像が流れていた。
ヒル魔以外にもアメフトに魅せられた男たちが何人もNFLに挑戦しに行っていて、今ではちょっとしたブームと言える程になっている。
こうやってニュースが流れるのは珍しいことではないのだけれど。
ぴたりとまもりの手が止まる。
ヒル魔が所属するチームのニュースだ。
空を切り裂くレーザーのようなボールが、彼の手から放たれる。
他の日本人選手たちとは違い、ヒル魔はマスコミにはほとんど露出しなかった。
彼自身の外見があまりに日本人離れしていたからマスコミが見逃しているのか。
それとも彼が持つ、学生時代から馴染みの手帳の威力だろうか。 
どちらかといえば後者の方が彼らしいししっくり来る。
「・・・ヒル魔くん」
彼は遠い。
こんなところで一人テレビを見るまもりとは、あまりに遠い。
この道に進むことを決めたのは自分。彼を待つことを拒否したのも自分。
呟いた声の大きさに一人であることを実感し、いたたまれずテレビを消そうとした直前。
他の日本人選手がインタビューされている端に映った指が。
かつて何度も交わされたそれが。
「―――――――!!!」
まもりは思わずテレビに近寄った。
そんなに側にいてもテレビが光の三原色で構成されているというのが判るだけのことなのに、そうせずにはいられなかった。
「・・・ヒル魔くん」
もう一度呟いて、誰もその言葉を拾わないことも忘れた。
そうだ。
彼はかつて言っていたではないか。
やる前からきっと出来ないと投げ出すのが負け犬なのだと。
まだ私は間に合うかもしれない。
やらなければ。早く、一刻も早く。
あの日あの時、待てないと言って見つめた顔に、もう一言重ね合わせなければ。
それが言いたくて努力してきたのよ、姉崎まもりという女は。

まもりは立ち上がり、いつの間にか濡れていた頬をぐい、と拭った。
















何もかもを片づけて日本を発ったまもりは小さなボストンを片手に飛行機を降りた。
ガイドブックを開いて、目的地を確認する。
そこに行ったとしても、もしかしたら彼はいないかもしれない。
試合は組まれていない日だったけれど、練習をしているかもしれない。
彼は何より努力する人だから。
会えるかどうかすら判らないのに、まもりの口元は自然と緩む。
遠いと思っていた距離も、飛行機で飛んでこられるほどのところだ。
アメリカなんて全然遠くない。
そしてそう思ってしまえば、ヒル魔と会わなかった期間さえ些少のように感じてしまう自分がいる。
今だってどこかから現れて、この鞄を奪い取って。
そうして何事もなかったかのように高笑いしそうな気さえするのだ。
そんな浮かれ気分で入国審査へと向かうまもりの前に、警備の服を着た男たちが立ちふさがった。
唐突に歩みを止められ、まもりはたたらを踏む。
『姉崎まもりさんですか?』
『ええ、そうです』
内心訝しがりながらも、まもりは答える。
『恐れ入りますが、別室へお越し下さいますか?』
穏やかな物腰ではあるが、拒否を許さない様子で男たちはまもりの荷物も取り上げてしまう。
まもりは抵抗できないまま、何事かとざわめく人々の波から連れ去られた。
複雑に入り組んだ空港内を歩いて、連れてこられた先には関係者以外立入禁止の札が掲げてある。
そこにあった扉を男は開く。
『どうぞお進み下さい』
まもりの荷物は返されないまま、身体だけ先へと押しやられる。
まもりは説明を求めようとしたのに、先へ進めの一点張り。
仕方なく進んだ先は想像していたような部屋とは違った。
何かの嫌疑を掛けられて取り調べを受けるのではと思っていたのに、そこは貴賓室のような場所だった。
豪華な調度品にふかふかの絨毯、大きなソファ。
そしてそこにはニヤニヤと質の悪い笑みを浮かべた悪魔が一匹。
・・・ヒル魔がそこにいた。
「随分と遅かったナァ、姉崎?」
かつては一度しか呼ばれなかったその名を、当たり前のように口にされて。
まもりは緩みそうになる涙腺を誤魔化すように早口で答える。
「あら? 飛行機は定刻通りに到着したし、私も滞りなく降りてきたわよ?」
「70128時間22分45秒の遅刻。時差は引いてやる」
即座に口にされた時間を、まもりは脳内で計算する。
それは。
きっと、多分、あの時からの時間。
まもりはソファまでの数歩の距離を縮め、ヒル魔の前に立つ。
じっと彼の顔を見つめて口を開いた。
「・・・待てないわ」
かつてもそうやって口にした言葉。
「そりゃ聞いたな」
ヒル魔もあっさりとそれを受け流す。そうじゃないだろう、と視線が物語っている。
「・・・だから私はついていくの」
「その割に大遅刻デスガネ」
やれやれ仕方のない、という肩をすくめる仕草さえ懐かしくて、愛おしい。
こんなにも長い間離れていて。
共にいた期間の方が今となってはずっとずっと短かったのに、なんでこんなに愛おしいのか。
「知ってたんでしょう、私の進路」
「アー何トチ狂ったかと思って笑えマシタ」
「だからあの時、黙って行ったんでしょ?」
「自意識過剰デスネ」
「どっちがよ! あんなのあり!?」
「テメェだって判っただろうが」
二人して当たり前のように言い合って、ふと沈黙が降りた。
唐突に彼の手がまもりの腕を掴んで、引き寄せる。
「待ってた」
好きだとも、愛しているとも言ったことも言われたこともない。
けれどそれ以上に今の一言、そして腕を掴む手が幽かに震えていることに、まもりは堰を切ったように涙をこぼす。
「・・・うん。ありがとう」
待ちこがれていた、この日この時が、ようやく。
その身体を抱き寄せ、ヒル魔は低く囁いた。
「この先はこき使ってやるぞ糞労働力。テメェの遅刻分は身体で払いやがれ」
「・・・それは仕事のことよね?」
ぐす、と鼻を啜りながら見上げれば、ヒル魔はにたりと笑う。
「さーこれにサインして貰おうか」
途端にばさりと目の前に積まれた書類の束。
「え? これは契約書でしょ、これは判る、うん。これは仕事内容の手引きよね、これも判る。これはビザの変更の書類?」
「そーだな」
いくつもの書類の一番最後に見たことのあるような書類が一枚。
「・・・これって、日本じゃなくても日本語でいいの?」
「大使館でこれ寄越された」
一枚だけ紛れた日本語の書類。ほとんどが既に記入された状態で、空白なのは一カ所だけ。
「一つ聞きたいんだけど、本気?」
「俺が冗談でコレ書くと思うか?」
示されたのは生年月日の欄。・・・確かに埋まっている。初めて知った。彼の両親の名前も、本籍も。
自分のが知られているのはもう驚きもしない。
「これだけ情報開示してやったんだ、逃げようとは思うなよ?」
「逃がしてなんかくれないくせに」
そう軽く睨んでみれば、ヒル魔はケケケと楽しげに笑うばかり。
まもりは深呼吸して、唯一の空白に自らの名を記した。







やがて日本の新聞に蛭魔妖一の姿が載るようになる。
その傍らには常に、妻でありスポーツドクターのまもりの姿があった。
彼らは弛まず共に歩み続ける。
全てが一つの目標に集約されて昇華される瞬間を、再び共に手にするために。 


***
5/18 15:41 リクエスト~様リクエスト『高校卒業同時に別れて再会後くっつくヒルまも』+ぽん様リクエスト『夫婦または恋人でスポーツドクターとしてヒル魔を支えているまもり』+のの様リクエスト『アメリカに行ったヒル魔に押しかけ女房なまもり』でした。ウチの大まかに決めている設定で行くとヒル魔さんアメフト辞めちゃうので、新たに流れを作る際にリクエストを盛り込んでいったら三つもくっついてしまい、ちょっと申し訳ないです・・・。私は楽しく書かせていただきました。これに懲りずにまたお越しいただければ幸いです。
リクエストありがとうございましたー!!

リクエスト~様・ぽん様・のの様のみ持ち帰り可。

リクエスト内容(作品と合っているかどうか確認のために置きます)以下反転して下さい。

リクエスト~様『リクエスト:ヒルまもで“卒業と同時に別れ、数年を経て再会後プロポーズ”切なく甘いエピソードを!』ご要望にお応えできたでしょうか?切なさはともかく甘さは疑問が残ります(苦笑)

ぽん様『「夫婦または恋人でスポーツドクターとしてヒル魔を支えているまもり」です。身のまわりのお世話だけでなくもっと積極的にヒル魔の隣で頑張っているまもりちゃんが読みたいです』隣で頑張ってるっていうのが全く書けてなくて本当に申し訳ありません・・・!もう一つの方でリベンジさせていただきます!!

のの様『クリスマスボウル終了後誰にも何も言わずアメリカに渡ってしまったヒル魔の元に押しかけ女房しちゃうまもり』何も言わなくてもばれている上にどちらかというと呼び寄せてる感じになってしまいました・・・。

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同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。

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