旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。
ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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鮮やかな赤毛にすれ違う誰もが引き寄せられるスタイルの良さ。
その身体を存分に見せびらかすような格好で、クリスは鼻歌交じりに街を歩いていた。
日本は治安がよく、こんな格好で歩いていても声を掛けてくるような男はほとんどいない。
「ねえ、彼女! 一人? 遊ばない?」
『何?』
「・・・え? あ」
『何の用?』
「す、すみません!」
日本語で問いかけられて英語で切り返せば大概は泡を食ってそそくさと逃げていく。
『英語くらい喋りなさいよ』
クリスは鼻を鳴らしてそんな連中を見下すことしばしばだった。
男は嫌いだ。
汗くさくて、身体ばかり大きくて乱暴で、すぐ優位に立とうとして力に物を言わせようとするから。
彼女は男なんてSEXのことしか考えない低脳な生き物だ、と言って憚らない。
クリスの両親は、父親の暴力が原因で彼女が幼い頃に離婚している。
父のせいで怪我の絶えなかった母の姿を見ていたから、クリスは余計に男が嫌いなのだ。
その点、女の子はいい。
柔らかくて優しくて綺麗でかわいい。
特にお気に入りなのは日本人のヒル魔アヤだ。
あの父親はどうにも好きじゃないが、母親と姉弟たちは好きだ。
アメリカ人じゃないけれど言葉は流暢だし、何より優しい人たちだから。
アヤとは本気で結婚したいくらいだけれど、アヤは全く取り合ってくれないので今のところ片想い状態。
彼女に恋いこがれるあまり、あの気にくわないアヤの父親が持ってきた話にほいほいと乗ってしまった。
それでも後悔はない。
勢いで来た日本ではホームステイ先の家族も優しいし、こうやって部活が休みの日には遊びに来られるし、学校ではアヤにも会えるのだから。
クリスは洋服を物色しながら路面店を覗いて歩いていく。
日本の服はクリスには小さすぎるものが多いが、このあたりの服はサイズが豊富で彼女の豊満な身体にも合うものが沢山あるのだ
日頃は友人やホームステイ先の家族と買い物に行ったりするのだが、今日はたまたま気が乗ったので一人で遊びに来ている。
何件目かの店で洋服を購入し、ご機嫌で家へと戻ろうとして。
薄暗い道を通ることに気づいて足を止めた。
ここを通れば近道だが、暗い。シャッターの閉じた店が並び、工事現場もある。
もう少し今の道を進んでから曲がれば明るい通りに出られるが、少々遠回りだ。
人影のない様子に一瞬躊躇ったが、日本は治安がいいから、とクリスはあっさり近道を選択する。
通りは所々街灯さえ切れかかっていて、より一層寂しい雰囲気になっている。
アメリカのスラム街よりは明るいけど、でも物騒な気がするわ、とクリスが内心呟いていると、数人の男達が向かいから歩いてきた。
茶色に染めた髪の根元は黒く、着崩した格好でだらだらと歩くその様は日本人をよく知らないクリスが一見してろくでもない奴らだと判別できた。
「おー? なんだガイジンじゃねぇか」
「ネェちゃん俺たちと遊ぼうぜ~」
ヒュー、と口笛を吹いてすれ違い様クリスの腕を掴んだ男。
クリスはぞわっと鳥肌を立てて腕を振り、取り戻した。
『触んないでよ!』
「あー?」
「俺たち英語なんてワカリマセぇ~ン」
「ここは日本なんだから日本語喋れよ、ガイジン!」
クリスの反応ににやにやと笑みを浮かべた男達はクリスを取り囲む。
関わったらろくな事にならない、と判断してクリスはその男達を振り払うように歩き出すが、背後から肩を掴まれる。
『触んないでってば! この糞野郎ども!!』
振り払おうとするが、その腕も掴まれる。
「今ふぁっ○んっつった?」
「『○ぁっく みー』っつったんじゃん?」
「だよなあ、こーんな男好きそうな格好しといてさあ」
クリスは聞こえてきた言葉に眉を寄せる。
『やめてって言ってるでしょ! ちょっと、放してよ!!』
「ハメてっつーリクエストには応えないとなあ」
「どーせヤリマンなんだろーし、適当にマワして捨てとこうぜ」
「商売だっつーんなら、身体で払うしさ~」
都合良く勝手なことしか言わない男達に、クリスは引きずられる。
目を見開いて抵抗しようとしたが、男三人が相手では勝てない。
『やめて! 誰か、助けて!!』
悲痛な声にも応じる人影はいない。
クリスは己の軽率な行動に歯がみし男達を睨め付けるが、男達は逆にいたく嗜虐心をそそられたようだった。
「いい顔するよなあ」
「メチャクチャにしてやろうぜ!」
男達はクリスを工事現場へと引きずり込む。
立入禁止と書かれたプレートを蹴り飛ばし、むき出しのコンクリートの上に投げ出された。
『痛ッ!!』
痛みに一瞬動きが止まる。男達の下品な声が倒れる栗栖に追い打ちを掛けた。
「おーいもっと丁寧に置けよ」
「せっかくカワイイ顔してんだから、ハメて写メ撮ろうぜ」
「ぶっかけて撮る?」
「いいねー」
クリスは立ち上がろうとするが、男に頭を掴まれ、押さえ込まれる。
「おーっと、逃がすかよ」
「早くヤろうぜ」
男達の荒い呼気、にやついた声、クリスを踏みにじろうとする力。
『嫌ぁああ!! やめなさい、やめなさいよぉ!!』
「ウルセェ!」
『キャ!』
バシンと頭を平手で張られ、派手な音と痛みにクリスは思わず身を竦めてしまう。
「テメェはアンアン喘いでりゃいいんだよ!」
「おらケツ出せ!」
『キャァアアア!!』
つんざくような悲鳴を上げても、誰も助けてくれない。
平和なはずの日本に来て、こんな奴らなんかに、犯されるなんて。
クリスは絶望的な気持ちでコンクリートに爪を立てる。
恐怖に涙がこぼれる。
『イヤ・・・ぁ・・・』
「へへ、せいぜい泣いてろよ」
舌なめずりをしながら一人の男がクリスの服に手を掛けた。
<続>
その身体を存分に見せびらかすような格好で、クリスは鼻歌交じりに街を歩いていた。
日本は治安がよく、こんな格好で歩いていても声を掛けてくるような男はほとんどいない。
「ねえ、彼女! 一人? 遊ばない?」
『何?』
「・・・え? あ」
『何の用?』
「す、すみません!」
日本語で問いかけられて英語で切り返せば大概は泡を食ってそそくさと逃げていく。
『英語くらい喋りなさいよ』
クリスは鼻を鳴らしてそんな連中を見下すことしばしばだった。
男は嫌いだ。
汗くさくて、身体ばかり大きくて乱暴で、すぐ優位に立とうとして力に物を言わせようとするから。
彼女は男なんてSEXのことしか考えない低脳な生き物だ、と言って憚らない。
クリスの両親は、父親の暴力が原因で彼女が幼い頃に離婚している。
父のせいで怪我の絶えなかった母の姿を見ていたから、クリスは余計に男が嫌いなのだ。
その点、女の子はいい。
柔らかくて優しくて綺麗でかわいい。
特にお気に入りなのは日本人のヒル魔アヤだ。
あの父親はどうにも好きじゃないが、母親と姉弟たちは好きだ。
アメリカ人じゃないけれど言葉は流暢だし、何より優しい人たちだから。
アヤとは本気で結婚したいくらいだけれど、アヤは全く取り合ってくれないので今のところ片想い状態。
彼女に恋いこがれるあまり、あの気にくわないアヤの父親が持ってきた話にほいほいと乗ってしまった。
それでも後悔はない。
勢いで来た日本ではホームステイ先の家族も優しいし、こうやって部活が休みの日には遊びに来られるし、学校ではアヤにも会えるのだから。
クリスは洋服を物色しながら路面店を覗いて歩いていく。
日本の服はクリスには小さすぎるものが多いが、このあたりの服はサイズが豊富で彼女の豊満な身体にも合うものが沢山あるのだ
日頃は友人やホームステイ先の家族と買い物に行ったりするのだが、今日はたまたま気が乗ったので一人で遊びに来ている。
何件目かの店で洋服を購入し、ご機嫌で家へと戻ろうとして。
薄暗い道を通ることに気づいて足を止めた。
ここを通れば近道だが、暗い。シャッターの閉じた店が並び、工事現場もある。
もう少し今の道を進んでから曲がれば明るい通りに出られるが、少々遠回りだ。
人影のない様子に一瞬躊躇ったが、日本は治安がいいから、とクリスはあっさり近道を選択する。
通りは所々街灯さえ切れかかっていて、より一層寂しい雰囲気になっている。
アメリカのスラム街よりは明るいけど、でも物騒な気がするわ、とクリスが内心呟いていると、数人の男達が向かいから歩いてきた。
茶色に染めた髪の根元は黒く、着崩した格好でだらだらと歩くその様は日本人をよく知らないクリスが一見してろくでもない奴らだと判別できた。
「おー? なんだガイジンじゃねぇか」
「ネェちゃん俺たちと遊ぼうぜ~」
ヒュー、と口笛を吹いてすれ違い様クリスの腕を掴んだ男。
クリスはぞわっと鳥肌を立てて腕を振り、取り戻した。
『触んないでよ!』
「あー?」
「俺たち英語なんてワカリマセぇ~ン」
「ここは日本なんだから日本語喋れよ、ガイジン!」
クリスの反応ににやにやと笑みを浮かべた男達はクリスを取り囲む。
関わったらろくな事にならない、と判断してクリスはその男達を振り払うように歩き出すが、背後から肩を掴まれる。
『触んないでってば! この糞野郎ども!!』
振り払おうとするが、その腕も掴まれる。
「今ふぁっ○んっつった?」
「『○ぁっく みー』っつったんじゃん?」
「だよなあ、こーんな男好きそうな格好しといてさあ」
クリスは聞こえてきた言葉に眉を寄せる。
『やめてって言ってるでしょ! ちょっと、放してよ!!』
「ハメてっつーリクエストには応えないとなあ」
「どーせヤリマンなんだろーし、適当にマワして捨てとこうぜ」
「商売だっつーんなら、身体で払うしさ~」
都合良く勝手なことしか言わない男達に、クリスは引きずられる。
目を見開いて抵抗しようとしたが、男三人が相手では勝てない。
『やめて! 誰か、助けて!!』
悲痛な声にも応じる人影はいない。
クリスは己の軽率な行動に歯がみし男達を睨め付けるが、男達は逆にいたく嗜虐心をそそられたようだった。
「いい顔するよなあ」
「メチャクチャにしてやろうぜ!」
男達はクリスを工事現場へと引きずり込む。
立入禁止と書かれたプレートを蹴り飛ばし、むき出しのコンクリートの上に投げ出された。
『痛ッ!!』
痛みに一瞬動きが止まる。男達の下品な声が倒れる栗栖に追い打ちを掛けた。
「おーいもっと丁寧に置けよ」
「せっかくカワイイ顔してんだから、ハメて写メ撮ろうぜ」
「ぶっかけて撮る?」
「いいねー」
クリスは立ち上がろうとするが、男に頭を掴まれ、押さえ込まれる。
「おーっと、逃がすかよ」
「早くヤろうぜ」
男達の荒い呼気、にやついた声、クリスを踏みにじろうとする力。
『嫌ぁああ!! やめなさい、やめなさいよぉ!!』
「ウルセェ!」
『キャ!』
バシンと頭を平手で張られ、派手な音と痛みにクリスは思わず身を竦めてしまう。
「テメェはアンアン喘いでりゃいいんだよ!」
「おらケツ出せ!」
『キャァアアア!!』
つんざくような悲鳴を上げても、誰も助けてくれない。
平和なはずの日本に来て、こんな奴らなんかに、犯されるなんて。
クリスは絶望的な気持ちでコンクリートに爪を立てる。
恐怖に涙がこぼれる。
『イヤ・・・ぁ・・・』
「へへ、せいぜい泣いてろよ」
舌なめずりをしながら一人の男がクリスの服に手を掛けた。
<続>
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HN:
鳥(とり)
HP:
性別:
女性
趣味:
旅行と読書
自己紹介:
ついうっかりブログ作成。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
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