旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。
ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
+ + + + + + + + + +
関東大会に出場するための三位決定戦、対戦相手が盤戸に決まった日。
私たちは巨深高校に行く途中、ポセイドンのメンバーが入った銭湯に続いて入った。
まっしろなまも姐の肌。湯船に浸かって私はうっとりとそれを眺める。
「・・・? どうしたの?」
視線に気が付いたまも姐は身体を洗いながらこちらを見て首を傾げた。
「やー、まも姐の肌、綺麗だなあって」
「鈴音ちゃんだって綺麗じゃない」
「私はホラ、こんがり焼けたし」
「んー・・・チアは露出が高いからね。日焼け止めは塗ってる?」
「一応塗ってるよー。でも汗で流れちゃうみたい」
私はこの夏、たっぷりと日焼けして、私服とチア衣装と制服の部分とで微妙に段差ができかけてる。
一生懸命日焼け止めは塗ってるけど、あんまり効果はないみたい。
でも、これは私の勲章だ。
私がアメリカで兄さんと共にデスマーチに参加し、デビルバッツの応援をして、今まで勝ち抜いてきたためについた色だもの。
「私は日焼けしても黒くならないのよね」
「やー。まも姐色白いもんね! 赤くなるだけ?」
「ええ」
シャワーで泡を洗い流し、水を滴らせながらまも姐は湯船に足をつけた。
そのつま先からお腹、胸から顔へとじーっと視線を向けていると、まも姐の眉間にちょっと皺が寄っている。
「・・・あんまり見ないでね」
「女同士だし、照れなくていいのにー」
「だって、あんなに暑いところに行ったのに日焼けの一つもしてないんだもの。なんだか怠けてたみたいでいやなの」
「そんなことないのに」
「そうなの」
ぷう、とちょっと子供みたいに膨れて見せたまも姐。かっわいいな~。
そういえばもう一人、日焼けしてない人がいたのを思い出した。
「妖兄だってあんまり焼けてないじゃない」
「え?」
「あれだけ外走り回って練習して、他の面子は日焼けもけっこうしてるのに、妖兄もなんか白いよ」
「そういえばそうよね」
妖兄がリストバンドを外しても、あんまり日焼けしてる印象がない。まさか日焼け止めばっちり塗りたくってるんだろうか。
元々色素が薄いのかも。目も真っ黒とはいかないみたいだしね。まさか金髪、地毛じゃないよね?
色々考えてたら、まも姐が口を開いた。
「日焼けした悪魔なんてみっともないからじゃない?」
「ぷーっ!」
思わず吹き出しちゃった。金髪で真っ黒な妖兄なんて想像できない。
「そうだよね、妖兄が真っ黒に日焼けしてたらすっごく変だよね!」
ケラケラ笑う私の隣で、まも姐もクスクスと笑っている。
暖まって薄桃色に染まるまも姐の肌はやっぱり綺麗で。
自分の小麦色の肌を嘆く訳じゃないけど、羨ましいなとは思っちゃうのだ。
その後、まも姐は持ってきてしまったというドリンクボトルを戻すために部室に行くと言って、私たちと別れた。
・・・翌日、まも姐の首筋に不自然に貼られた絆創膏に私が突っ込んだのは言うまでもない。
やー。
確かに湯上がりだったし、まも姐ってばいい匂いしたもんね!
どんな味だったのかは後で妖兄に聞いてみよっと。
***
18巻の話。ちょっと暑くなってきたので時期的な話を書こうと思ったらこんなのが出来ました。
もうそろそろ水蜜桃のシーズンです。好物です。
私たちは巨深高校に行く途中、ポセイドンのメンバーが入った銭湯に続いて入った。
まっしろなまも姐の肌。湯船に浸かって私はうっとりとそれを眺める。
「・・・? どうしたの?」
視線に気が付いたまも姐は身体を洗いながらこちらを見て首を傾げた。
「やー、まも姐の肌、綺麗だなあって」
「鈴音ちゃんだって綺麗じゃない」
「私はホラ、こんがり焼けたし」
「んー・・・チアは露出が高いからね。日焼け止めは塗ってる?」
「一応塗ってるよー。でも汗で流れちゃうみたい」
私はこの夏、たっぷりと日焼けして、私服とチア衣装と制服の部分とで微妙に段差ができかけてる。
一生懸命日焼け止めは塗ってるけど、あんまり効果はないみたい。
でも、これは私の勲章だ。
私がアメリカで兄さんと共にデスマーチに参加し、デビルバッツの応援をして、今まで勝ち抜いてきたためについた色だもの。
「私は日焼けしても黒くならないのよね」
「やー。まも姐色白いもんね! 赤くなるだけ?」
「ええ」
シャワーで泡を洗い流し、水を滴らせながらまも姐は湯船に足をつけた。
そのつま先からお腹、胸から顔へとじーっと視線を向けていると、まも姐の眉間にちょっと皺が寄っている。
「・・・あんまり見ないでね」
「女同士だし、照れなくていいのにー」
「だって、あんなに暑いところに行ったのに日焼けの一つもしてないんだもの。なんだか怠けてたみたいでいやなの」
「そんなことないのに」
「そうなの」
ぷう、とちょっと子供みたいに膨れて見せたまも姐。かっわいいな~。
そういえばもう一人、日焼けしてない人がいたのを思い出した。
「妖兄だってあんまり焼けてないじゃない」
「え?」
「あれだけ外走り回って練習して、他の面子は日焼けもけっこうしてるのに、妖兄もなんか白いよ」
「そういえばそうよね」
妖兄がリストバンドを外しても、あんまり日焼けしてる印象がない。まさか日焼け止めばっちり塗りたくってるんだろうか。
元々色素が薄いのかも。目も真っ黒とはいかないみたいだしね。まさか金髪、地毛じゃないよね?
色々考えてたら、まも姐が口を開いた。
「日焼けした悪魔なんてみっともないからじゃない?」
「ぷーっ!」
思わず吹き出しちゃった。金髪で真っ黒な妖兄なんて想像できない。
「そうだよね、妖兄が真っ黒に日焼けしてたらすっごく変だよね!」
ケラケラ笑う私の隣で、まも姐もクスクスと笑っている。
暖まって薄桃色に染まるまも姐の肌はやっぱり綺麗で。
自分の小麦色の肌を嘆く訳じゃないけど、羨ましいなとは思っちゃうのだ。
その後、まも姐は持ってきてしまったというドリンクボトルを戻すために部室に行くと言って、私たちと別れた。
・・・翌日、まも姐の首筋に不自然に貼られた絆創膏に私が突っ込んだのは言うまでもない。
やー。
確かに湯上がりだったし、まも姐ってばいい匂いしたもんね!
どんな味だったのかは後で妖兄に聞いてみよっと。
***
18巻の話。ちょっと暑くなってきたので時期的な話を書こうと思ったらこんなのが出来ました。
もうそろそろ水蜜桃のシーズンです。好物です。
PR
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カウンター
カテゴリー
プロフィール
HN:
鳥(とり)
HP:
性別:
女性
趣味:
旅行と読書
自己紹介:
ついうっかりブログ作成。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
最新コメント
最新トラックバック
ブログ内検索
最古記事
(02/16)
(02/16)
(02/16)
(02/16)
(02/16)
アクセス解析
フリーエリア