旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。
ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
+ + + + + + + + + +
練習が終わった後、まもりは今日手に入れた薬箱の中身を一つ一つ確認してリストを作っていた。
部室には練習後で疲れつつも雑談する部員たちが残っていたが、作業の邪魔になると青筋を浮かべたヒル魔が帰宅を促すとまるで蜘蛛の子を散らすように姿を消した。
「テメェは何やってんだ」
部員たちを追い出し、カジノテーブルに戻ってきたヒル魔に、まもりは笑みを浮かべる。
「リスト作ってるの。誰が見ても何があるか分かるようにね。せっかく買ったんだもの、明日から使えるようにしておかなきゃ」
「ホー」
ヒル魔はパソコンを立ち上げる。まもりはそんな彼を横目で見ながらペンを走らせていて。
「え?」
薬剤の間から覗く、見覚えのあるピンク色。恐る恐る持ち上げると、それはあのマニキュアだった。
「ええ?! なんでこれが薬箱に入ってるの?!」
にやにやと笑いながらキーを叩くヒル魔に思わず立ち上がって詰め寄る。
「これ、今日見たマニキュアでしょう!? なんでこれがここに?!」
「随分と物欲しそうな顔してたからなァ」
「ええー?!」
驚き声を上げるまもりの手から、ヒル魔はマニキュアを取り上げた。
「ついでだ。塗ってやろう」
それはますますまもりを驚愕させる。
「ななななんで?! いいわよ、そんな! 校則違反だし、剥げちゃうし!」
大体何のついでよ、と慌てて手を振るまもりの肩を、ヒル魔がとんと押した。
「え」
ごく軽く押されてバランスを崩す。背後には椅子。
「手がダメなら―――」
すとん、と腰を下ろすとヒル魔はおもむろに傅いた。
「ええ!?」
「足ならいいんだな」
「えええー!!?? ちょ、ちょっと?! やめてよヒル魔くん!!」
まもりは焦って逃げようとするが、ヒル魔は易々とまもりの足を掴むと問答無用で靴と靴下をはぎ取ってしまった。
「きゃー!?」
後ろにずり下がろうにも、椅子に座ったままで更に片足を掴まれていては身じろぎも出来ない。
「暴れるとスカートの中が丸見えになるぞ」
「・・・っ!!」
かあ、と真っ赤になってスカートの裾を抑えるまもりに喉の奥で笑って、ヒル魔はマニキュアの蓋を開ける。
独特のシンナー臭い空気が満ちた。
つんとくる匂いと、それ以上に事の成り行きにまもりは頭がくらくらするのを感じた。
なんで、どうしてこんな流れになっているのだろうか。
ヒル魔が自らの足下にしゃがみ込んでいるこの体勢、想像だにしていなかった。
これは夢か幻か、と少々現実逃避を始めたあたりでひやりとした感触がつま先に。
「ひゃ・・・っ」
「動くな。はみ出るぞ」
ぴしゃりと言われてまもりは口をつぐむ。
まもりの足は、身長に見合ってそこそこの大きさだ。
けれどヒル魔の手のひらの中では随分小さく見えて、その対比に思わずごくりと喉を鳴らした。
冷たい液体がぽたりと足指に乗る感触。息を止めて見つめる先では刷毛一筋が立てる音が聞こえそうな気がする。
じわりと足の裏に汗が滲んでしまい、余計に焦る。
「随分緊張してんなァ」
ケケケ、とからかいながらヒル魔の手はよどみなく色を重ねていく。
小さな小指の爪まで余すことなく塗られる頃にはまもりの息も絶え絶えになった。
「も、もう良いから!」
「ンな訳ねぇだろ」
まさか片足だけとは言わせない、とまもりが足を引く前にヒル魔はもう片方を捕らえていて。
結局じっくりと丹念に足指を染められた。
<続>
部室には練習後で疲れつつも雑談する部員たちが残っていたが、作業の邪魔になると青筋を浮かべたヒル魔が帰宅を促すとまるで蜘蛛の子を散らすように姿を消した。
「テメェは何やってんだ」
部員たちを追い出し、カジノテーブルに戻ってきたヒル魔に、まもりは笑みを浮かべる。
「リスト作ってるの。誰が見ても何があるか分かるようにね。せっかく買ったんだもの、明日から使えるようにしておかなきゃ」
「ホー」
ヒル魔はパソコンを立ち上げる。まもりはそんな彼を横目で見ながらペンを走らせていて。
「え?」
薬剤の間から覗く、見覚えのあるピンク色。恐る恐る持ち上げると、それはあのマニキュアだった。
「ええ?! なんでこれが薬箱に入ってるの?!」
にやにやと笑いながらキーを叩くヒル魔に思わず立ち上がって詰め寄る。
「これ、今日見たマニキュアでしょう!? なんでこれがここに?!」
「随分と物欲しそうな顔してたからなァ」
「ええー?!」
驚き声を上げるまもりの手から、ヒル魔はマニキュアを取り上げた。
「ついでだ。塗ってやろう」
それはますますまもりを驚愕させる。
「ななななんで?! いいわよ、そんな! 校則違反だし、剥げちゃうし!」
大体何のついでよ、と慌てて手を振るまもりの肩を、ヒル魔がとんと押した。
「え」
ごく軽く押されてバランスを崩す。背後には椅子。
「手がダメなら―――」
すとん、と腰を下ろすとヒル魔はおもむろに傅いた。
「ええ!?」
「足ならいいんだな」
「えええー!!?? ちょ、ちょっと?! やめてよヒル魔くん!!」
まもりは焦って逃げようとするが、ヒル魔は易々とまもりの足を掴むと問答無用で靴と靴下をはぎ取ってしまった。
「きゃー!?」
後ろにずり下がろうにも、椅子に座ったままで更に片足を掴まれていては身じろぎも出来ない。
「暴れるとスカートの中が丸見えになるぞ」
「・・・っ!!」
かあ、と真っ赤になってスカートの裾を抑えるまもりに喉の奥で笑って、ヒル魔はマニキュアの蓋を開ける。
独特のシンナー臭い空気が満ちた。
つんとくる匂いと、それ以上に事の成り行きにまもりは頭がくらくらするのを感じた。
なんで、どうしてこんな流れになっているのだろうか。
ヒル魔が自らの足下にしゃがみ込んでいるこの体勢、想像だにしていなかった。
これは夢か幻か、と少々現実逃避を始めたあたりでひやりとした感触がつま先に。
「ひゃ・・・っ」
「動くな。はみ出るぞ」
ぴしゃりと言われてまもりは口をつぐむ。
まもりの足は、身長に見合ってそこそこの大きさだ。
けれどヒル魔の手のひらの中では随分小さく見えて、その対比に思わずごくりと喉を鳴らした。
冷たい液体がぽたりと足指に乗る感触。息を止めて見つめる先では刷毛一筋が立てる音が聞こえそうな気がする。
じわりと足の裏に汗が滲んでしまい、余計に焦る。
「随分緊張してんなァ」
ケケケ、とからかいながらヒル魔の手はよどみなく色を重ねていく。
小さな小指の爪まで余すことなく塗られる頃にはまもりの息も絶え絶えになった。
「も、もう良いから!」
「ンな訳ねぇだろ」
まさか片足だけとは言わせない、とまもりが足を引く前にヒル魔はもう片方を捕らえていて。
結局じっくりと丹念に足指を染められた。
<続>
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プロフィール
HN:
鳥(とり)
HP:
性別:
女性
趣味:
旅行と読書
自己紹介:
ついうっかりブログ作成。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
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