旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。
ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
+ + + + + + + + + +
思わず叫んじゃった。
「悪魔・・・!?」
そしたら悪魔はすっとこっちを見た。金髪を逆立てて、耳に二連のピアス。
でもその細い影、どっかで見たことあるなあって思ってたら、悪魔は笑ったんだ。
そうして腕をおばあちゃんに伸ばした。
おばあちゃんが悪魔に連れて行かれる! ってあたしは焦った。
どうにかしなきゃ、って思ったけど生憎あたしは普通の中学生、お経も知らないしなにかの魔法が使えるわけでもなくて。
思っただけで、結局あたしはそれを見ていることしか出来なかった。
悪魔が伸ばした手に、もう一本の手。
おばあちゃんだった。
死んだはずのおばあちゃんが、起き上がった。
あたしはもう、ただ目を見開いて見てることしかできなかったんだ。
おばあちゃんはあたしに笑って見せて、それからゆっくり立ち上がった。
その時に・・・あれ、なんて言えばいいのかな。
おばあちゃんね、その間にすっごく若くなったんだ。
服を脱ぐみたいに、年を取ったのを脱いじゃったみたいな。
脱皮? それに近いかな。
思わず見とれちゃうくらい、綺麗な女の人になったんだ。
それで判ったんだよ。
あの悪魔、おじいちゃんだったんだって。
おばあちゃんを迎えに来たんだって。
確かに悪魔だ、ってすっごく納得しちゃってて、怖いとか焦ったりとか全然なくなっちゃって。
そのとき、おじいちゃんとおばあちゃんがなんか囁きあうようにした後、一つのチェストを指差したの。
え、って思ったら二人は消えてさ。
慌てて覗き込んだけど、お棺の中にはおばあちゃんが横たわったまんまで、悪魔は影も形もなくて、部屋も明るいまんまだった。
それから色々ばたばたしてて、おばあちゃんの遺品整理しなきゃ、って段階になってチェストのことを思い出したわけよ。
夢にしちゃ鮮明すぎたし、二人して悪戯っぽく笑ってたから、なにかあるのかなって。
引き出し開いてみて、納得。
そこにはおばあちゃんとおじいちゃんの若い頃の写真がたくさん入ってたの。
その他にもいろんな物が入ってて、親類一同大騒ぎになっちゃった。
とくにウチの親を含め、あの二人の子供たちの思い出話がすっごく盛り上がって、最後は大宴会になってた。
でもね、多分あの二人があたしにだけ見えたのは、写真の在り処を教えたかっただけじゃないんだ。
なんでそう言えるかって?
このリストバンド、年代物でしょ。
・・・そう、おじいちゃんのなんだ。これだけあたし宛に封筒にわざわざ入れてあったんだよ。
誰にも言ったことがなかったのに、見抜かれてたんだなって思ったのと、後押しされたって気になったっていうか。
やれるだけやってみようかな、って気になれたんだよ。
なんでも始めるきっかけなんて些細なもんでしょ。
やる前から出来るはずないなんて言って何もしないでいるよりさ。
やれることをやれる限りやって、そうやって人生生き抜くのってすごく素敵だと思うんだ。
だから親の反対押し切って、選手としてアメフト部に入たわけ。
あ、休憩時間終わっちゃうね。
さあ練習練習!
目指せ、クリスマスボウル!!
***
なんだか急にそういう話が書きたくなったので・・・。お盆近いしいいかなって(謎)。
「悪魔・・・!?」
そしたら悪魔はすっとこっちを見た。金髪を逆立てて、耳に二連のピアス。
でもその細い影、どっかで見たことあるなあって思ってたら、悪魔は笑ったんだ。
そうして腕をおばあちゃんに伸ばした。
おばあちゃんが悪魔に連れて行かれる! ってあたしは焦った。
どうにかしなきゃ、って思ったけど生憎あたしは普通の中学生、お経も知らないしなにかの魔法が使えるわけでもなくて。
思っただけで、結局あたしはそれを見ていることしか出来なかった。
悪魔が伸ばした手に、もう一本の手。
おばあちゃんだった。
死んだはずのおばあちゃんが、起き上がった。
あたしはもう、ただ目を見開いて見てることしかできなかったんだ。
おばあちゃんはあたしに笑って見せて、それからゆっくり立ち上がった。
その時に・・・あれ、なんて言えばいいのかな。
おばあちゃんね、その間にすっごく若くなったんだ。
服を脱ぐみたいに、年を取ったのを脱いじゃったみたいな。
脱皮? それに近いかな。
思わず見とれちゃうくらい、綺麗な女の人になったんだ。
それで判ったんだよ。
あの悪魔、おじいちゃんだったんだって。
おばあちゃんを迎えに来たんだって。
確かに悪魔だ、ってすっごく納得しちゃってて、怖いとか焦ったりとか全然なくなっちゃって。
そのとき、おじいちゃんとおばあちゃんがなんか囁きあうようにした後、一つのチェストを指差したの。
え、って思ったら二人は消えてさ。
慌てて覗き込んだけど、お棺の中にはおばあちゃんが横たわったまんまで、悪魔は影も形もなくて、部屋も明るいまんまだった。
それから色々ばたばたしてて、おばあちゃんの遺品整理しなきゃ、って段階になってチェストのことを思い出したわけよ。
夢にしちゃ鮮明すぎたし、二人して悪戯っぽく笑ってたから、なにかあるのかなって。
引き出し開いてみて、納得。
そこにはおばあちゃんとおじいちゃんの若い頃の写真がたくさん入ってたの。
その他にもいろんな物が入ってて、親類一同大騒ぎになっちゃった。
とくにウチの親を含め、あの二人の子供たちの思い出話がすっごく盛り上がって、最後は大宴会になってた。
でもね、多分あの二人があたしにだけ見えたのは、写真の在り処を教えたかっただけじゃないんだ。
なんでそう言えるかって?
このリストバンド、年代物でしょ。
・・・そう、おじいちゃんのなんだ。これだけあたし宛に封筒にわざわざ入れてあったんだよ。
誰にも言ったことがなかったのに、見抜かれてたんだなって思ったのと、後押しされたって気になったっていうか。
やれるだけやってみようかな、って気になれたんだよ。
なんでも始めるきっかけなんて些細なもんでしょ。
やる前から出来るはずないなんて言って何もしないでいるよりさ。
やれることをやれる限りやって、そうやって人生生き抜くのってすごく素敵だと思うんだ。
だから親の反対押し切って、選手としてアメフト部に入たわけ。
あ、休憩時間終わっちゃうね。
さあ練習練習!
目指せ、クリスマスボウル!!
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なんだか急にそういう話が書きたくなったので・・・。お盆近いしいいかなって(謎)。
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プロフィール
HN:
鳥(とり)
HP:
性別:
女性
趣味:
旅行と読書
自己紹介:
ついうっかりブログ作成。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
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