アナザーワールド★クエスチョン（４）

アナザーワールド★クエスチョン（４）


 

「質問はこちらで読み上げます。そうしたら各々お答え下さい。順不同で結構です。黙秘は認めません」
雪光のよく通る声が室内に響く。

（雪「ここから質問開始です。基本的に会話中心となりますのでご了承下さい」）

雪「『姉崎まもりさんはあなたにとってどんな存在ですか？』」
桜雪「弟子」
軍人「妻で上司」
一家「妻」
恋人「マネージャー兼恋人」
ゆめ「妻でスポーツドクター」
いばら「妻」
狐「嫁」
猫「恋人」
高校「マネージャー兼恋人」

雪「皆さん妻かそれに準じた位置に置かれてますが・・・桜雪のヒル魔さんは違うんですか？」
桜雪「あいつはただのガキ弟子だ」


雪「では次。『姉崎まもりさんを意識した切っ掛けは？』」
いばら「物怖じせず突っかかってくるところが面白かった」
一家「脅迫手帳を二度もしまわせたあたりでぼんやりと」
軍人「士官学生の頃、桜の下で本を読んでるまもりを見つけて」
桜雪「・・・桜の下で寝てたまもりを抱き上げたとき」
狐「しっかり意識してんじゃねぇかテメェ。俺は怪我してたところを拾われたとき」
猫「家に住み着かれてしばらくして、背中見ててなんとなく」
高校「夏にデス・マーチで膝やられたのを見抜かれて世話焼かれた時」
恋人「物心付いた頃から」
ゆめ「部活引退して、接点が無くなってから自覚した」

雪「一家と高校とゆめのヒル魔さん達は皆さん微妙にずれてるんですね。一緒かと思ってました」
狐「全部一緒だと楽だがマンネリになるっつってたぞ」
一家「誰が？」
雪「はいはい次行きますよー」


雪「『皆さんの得意料理は何ですか？』」
狐「料理しねぇ」
一家「何でも作るぞ。基本は激辛」
桜雪「作るくらいなら雲喰う」
軍人「簡単なのなら一通り。得意なのはカレーとか煮込み系」
猫「自炊なんざしねぇ」
高校「料理は簡単なのなら出来るがしたくねぇ」
恋人「一通り作れる。得意なのは中華」
ゆめ「作れるが味気ねぇからやらねぇ」
いばら「作らねぇよ」

雪「極端ですねぇ。出来る人と出来ない人と・・・まあやらないって人は作れないってことでいいですよね」
高校「出来るっつってんだろ」
雪「どうでしょうかねえ」
高校「・・・」
雪「ご不満ならハリセン行かせて頂きます」
高校「チッ！！」

＜続＞