旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。
ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
+ + + + + + + + + +
風呂上がり、身繕いを整えて後はベッドに入るばかり、というまもりをヒル魔の腕が捕らえた。
「ちょ、妖一!」
焦るまもりを余所に、ヒル魔は彼女を抱き寄せ、その唇に己のそれを重ねて。
そうして、眉を寄せた。
「・・・甘ェ」
「え、そう? ちょっと多かったかしら」
小首を傾げるまもりに訝しげな視線が向けられる。
「何仕込みやがった」
「毒じゃないけど・・・妖一には毒かな」
「アァ?」
まもりは苦笑して種明かしした。
「蜂蜜よ」
「蜂蜜? テメェ口で喰うだけじゃ物足りなくてとうとう身体にまで・・・ツッ」
まもりはむっとした顔で頬に触れるヒル魔の手をつねる。
それに眉を寄せつつヒル魔は更に尋ねる。
「なんでンなモン塗ってんだ」
「塗るってほどじゃないの。ほんの一滴、お米粒くらいのを化粧水とか乳液とかに混ぜて使うのよ」
「その割には甘臭ェ」
「だから今日は量が多かったかな、って」
ヒル魔の指がまもりの頬を滑る。
いつも通りの、滑らかな肌。
けれどどこか引っかかるような感触は、蜂蜜のせいなのか。
「最近肌が荒れちゃって」
「ア?」
言われてみれば、ぽつんぽつんと頬に赤く吹き出物が存在を主張している。
「ほら、その今週・・・アレだったから」
まもりが少し恥ずかしげに瞼を伏せる。
いい加減長い付き合いで、身体のリズムの事だし恥じらう事もないだろうに、とヒル魔は思っているのだが、まもりは未だにその手の事を明確に口にしない。
ヒル魔がぴんと片眉を上げる。
「もう終わったんだろ?」
「うん、今日終わった・・・って!」
するりとまもりのパジャマの裾を捲って手のひらが素肌を侵略する。
一週間、生理を理由にオアズケを喰っていたヒル魔は手を放す気などさらさらないのだ。。
「ちょっと! お肌のためには睡眠も大事なの!」
やっと肌荒れが少し治りかけたのに、睡眠不足になればまた肌荒れがてきめんに出てしまう。
「奥さんは綺麗な方がいいでしょ!」
どうにか逃れようと身を捩るが、それに慣れた腕はあっさりとまもりをベッドへと押し倒す。
「肌荒れの原因にストレスもあるんだってナァ?」
「そうよ」
「ならその解消もしなきゃなんねぇだろ」
にやりと笑って言われて、まもりはむっと眉を寄せる。
「これについてはストレスじゃないもの」
よく眠れば治るの、と言われてもヒル魔は退く気配がない。
「じゃあよく眠れる手伝いしてやるよ」
「んもう! それは謹んでご遠慮します!」
皺の寄った眉間にもキスを落とし、やっぱり甘ェとヒル魔は不快そうに呟く。
「テメェは元々糞甘臭ェんだから、蜂蜜なんて塗ったくるんじゃねぇよ」
「そんなこと、な・・・ん・・・」
抵抗しようと口を開いたところを、ねらい澄ましたかのように彼の舌が襲う。
「まもり」
キスの合間に優しく名を呼ばれ、まもりは動きを止める。
「ん・・・っ」
その隙に手際よくパジャマを剥いでいく手に、結局は逃れるのを諦め、まもりはするりと彼に抱きついた。
さてその翌日。
だるい身体を引きずって起き上がり、身繕いのため洗面台の鏡を覗き込む。
「・・・嘘」
あの吹き出物は綺麗に消えていた。
「やっぱりストレスだったんだろ」
「蜂蜜と睡眠のおかげ、よ!」
「痛ッ!」
いつの間にか背後に現れたヒル魔のつま先を踏みつけ、まもりは真っ赤な顔を見られないようにその場を逃げ出したのだった。
***
美容蜂蜜というものがありまして、使用したところ本当に吹き出物が減ったんです。用法用量は作中の通り。
ちょっとつけすぎるとカピカピしますけど、肌荒れにお悩みの方にはオススメですよ!
美容用でなくても普通の蜂蜜で十分だと思います。
まもりちゃんは美肌を保ってそうです。ヒル魔さんのお手伝いも存分にありますから(笑)
「ちょ、妖一!」
焦るまもりを余所に、ヒル魔は彼女を抱き寄せ、その唇に己のそれを重ねて。
そうして、眉を寄せた。
「・・・甘ェ」
「え、そう? ちょっと多かったかしら」
小首を傾げるまもりに訝しげな視線が向けられる。
「何仕込みやがった」
「毒じゃないけど・・・妖一には毒かな」
「アァ?」
まもりは苦笑して種明かしした。
「蜂蜜よ」
「蜂蜜? テメェ口で喰うだけじゃ物足りなくてとうとう身体にまで・・・ツッ」
まもりはむっとした顔で頬に触れるヒル魔の手をつねる。
それに眉を寄せつつヒル魔は更に尋ねる。
「なんでンなモン塗ってんだ」
「塗るってほどじゃないの。ほんの一滴、お米粒くらいのを化粧水とか乳液とかに混ぜて使うのよ」
「その割には甘臭ェ」
「だから今日は量が多かったかな、って」
ヒル魔の指がまもりの頬を滑る。
いつも通りの、滑らかな肌。
けれどどこか引っかかるような感触は、蜂蜜のせいなのか。
「最近肌が荒れちゃって」
「ア?」
言われてみれば、ぽつんぽつんと頬に赤く吹き出物が存在を主張している。
「ほら、その今週・・・アレだったから」
まもりが少し恥ずかしげに瞼を伏せる。
いい加減長い付き合いで、身体のリズムの事だし恥じらう事もないだろうに、とヒル魔は思っているのだが、まもりは未だにその手の事を明確に口にしない。
ヒル魔がぴんと片眉を上げる。
「もう終わったんだろ?」
「うん、今日終わった・・・って!」
するりとまもりのパジャマの裾を捲って手のひらが素肌を侵略する。
一週間、生理を理由にオアズケを喰っていたヒル魔は手を放す気などさらさらないのだ。。
「ちょっと! お肌のためには睡眠も大事なの!」
やっと肌荒れが少し治りかけたのに、睡眠不足になればまた肌荒れがてきめんに出てしまう。
「奥さんは綺麗な方がいいでしょ!」
どうにか逃れようと身を捩るが、それに慣れた腕はあっさりとまもりをベッドへと押し倒す。
「肌荒れの原因にストレスもあるんだってナァ?」
「そうよ」
「ならその解消もしなきゃなんねぇだろ」
にやりと笑って言われて、まもりはむっと眉を寄せる。
「これについてはストレスじゃないもの」
よく眠れば治るの、と言われてもヒル魔は退く気配がない。
「じゃあよく眠れる手伝いしてやるよ」
「んもう! それは謹んでご遠慮します!」
皺の寄った眉間にもキスを落とし、やっぱり甘ェとヒル魔は不快そうに呟く。
「テメェは元々糞甘臭ェんだから、蜂蜜なんて塗ったくるんじゃねぇよ」
「そんなこと、な・・・ん・・・」
抵抗しようと口を開いたところを、ねらい澄ましたかのように彼の舌が襲う。
「まもり」
キスの合間に優しく名を呼ばれ、まもりは動きを止める。
「ん・・・っ」
その隙に手際よくパジャマを剥いでいく手に、結局は逃れるのを諦め、まもりはするりと彼に抱きついた。
さてその翌日。
だるい身体を引きずって起き上がり、身繕いのため洗面台の鏡を覗き込む。
「・・・嘘」
あの吹き出物は綺麗に消えていた。
「やっぱりストレスだったんだろ」
「蜂蜜と睡眠のおかげ、よ!」
「痛ッ!」
いつの間にか背後に現れたヒル魔のつま先を踏みつけ、まもりは真っ赤な顔を見られないようにその場を逃げ出したのだった。
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美容蜂蜜というものがありまして、使用したところ本当に吹き出物が減ったんです。用法用量は作中の通り。
ちょっとつけすぎるとカピカピしますけど、肌荒れにお悩みの方にはオススメですよ!
美容用でなくても普通の蜂蜜で十分だと思います。
まもりちゃんは美肌を保ってそうです。ヒル魔さんのお手伝いも存分にありますから(笑)
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プロフィール
HN:
鳥(とり)
HP:
性別:
女性
趣味:
旅行と読書
自己紹介:
ついうっかりブログ作成。
同人歴は読み専門も含めると二桁は楽勝。
よろしくお願いいたします。
【裏について】
閉鎖しました。
現在のところ復活の予定はありません。
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