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02．瞳が呟く愛してる

（ヒルまも＋鈴音）

ヒル魔は感情の読み取りづらい三白眼。
人よりも瞳孔の小さい眸は、常に冷淡な色を湛えている。
「妖兄ね、練習中にみんなのこと見てるとき、優しい目してることあるんだよ」
それでも感情を読み取れるチアリーダーがそう隣のマネージャーに囁く。
「それは本人には言わない方がいいわよ、鈴音ちゃん」
「なんで？」
にこやかにマネージャーは答える。
「あの人、ほんっと照れ屋だから」
「やー！？」
二人して視線を向ける先は悪魔のクォーターバック。
そして彼はこちらかの視線に冷たい一瞥を寄越した。
「ほらね」
「ホントだー」
そして過たず感情を読み取る二人に、忌々しげにヒル魔は舌打ちしたのだった。

＊＊＊
まもり＆鈴音のコンビには手を焼くヒル魔さんであって欲しい。