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旧『そ れ は 突 然 の 嵐 の よ う に』です。 ア イ シ ー ル ド 21 ヒ ル ま も ss 中心。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。

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01.台風が来る!
(視点はセナですが、ヒルまもです)

+ + + + + + + + + +
主務Tシャツに身を包み、まもり姉ちゃんと部活の準備をして。
台風が近づいているという話をしていた時だった。

僕はタイミングを見計らってアイシールド21に着替えて練習するつもりだ。
次は磐戸戦、勝てば関東大会へ進める試合なのだ。
本当は今すぐに走っていきたい。でもまもり姉ちゃんの目があるうちはまだダメだ。
「・・・台風って人になったらどんな感じかしら」
まもり姉ちゃんの声に、僕はふと思い浮かべる。
僕にとっての台風は、ヒル魔さんだった。
最初はとんでもない、恐ろしい人という印象しかなくて、突然やって来て僕の世界を滅茶苦茶にしたとしか思えなかった。
「ヒル魔さんみたいな人じゃない?」
「台風は夏の恵みの雨を降らせるから、ヒル魔くんには似合わないわよ」
全てを壊し去って、けれど乾いた大地にたくさんの雨をもたらす。
「そうかな」
「その恩恵は人それぞれだろうから、印象も違うんでしょうけど・・・」
僕の一言を拾い上げたまもり姉ちゃんは、そういってグラウンドを見つめる。
そこにいるのは話題の悪魔だ。

ねえまもり姉ちゃん。
僕は知ってるんだ。ヒル魔さんは確かに悪魔みたいで事実悪魔みたいなことばかりするけど、でも悪魔じゃなくて人間だ。
ちゃんと僕たちを見て、そうして判りづらく優しいんだ。
僕の世界という名の固定観念を壊してくれたんだ。僕の、新たな可能性を見つけてくれたんだ。
一見滅茶苦茶でも、恵みはちゃんとあったんだ。

「おい糞マネ! なに油売ってんだ、さっさと来い! 糞チビ、テメェはアイシールド21を呼んでこい!!」
ダパラララ、という聞き慣れたマシンガンの音にびっくりして、僕は慌てて部室へと走る。
その背後で相変わらず喧嘩腰で会話する二人を見て、僕は決めたんだ。

まもり姉ちゃん、ごめん。
でも大丈夫。台風が来るから。
台風は恵みをくれるよ。

僕のように、まもり姉ちゃんにもふさわしい恩恵を、きっと。

***
お題はこちらからお借りしました。
BLUE TEARS[http://tearsb.aikotoba.jp/]
天候に纏わる5つのお題

アイシールド21の正体発覚直前。ヒルまももくっつく前。
個人的にはクリスマスボウル終了後から付き合いそうな気がします。
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